病院を新しくするにあたって、院長である主人はもちろんのこと、スタッフとも色々話し合いました。名古屋の主人の友人たちの病院も見学しました。建築家は、最前線を見ていらした方をと、東京の大きな建築を作っていらして、温かな心がある方をと、普段は登山と写真を趣味にしていらっしゃる方を選びました。


人も動物も、肉体と精神のある生きもの。そのバランスを大切にしたい。そう考えました。そして、もっと重要なこと。医学に携わるものとして、患者さまをしっかりサポートできる病院にすること。そこにも力と心を注ぎました。

皆さんは、私達に何を望まれますか？安ければいいですか？私達は、医療機関。いらっしゃるのは、命ある尊いもの。それは、いわゆる魂の無い「物」ではありません。

安売りを「売り」にする病院があると、先日人から聞きました。でも、私達は、命を扱う場所で、最善と最大の努力をしたい。薬を必要以上に出したり、いらない処置をしたり、やみくもに安売りしたり、そんな医師としての誇りを捨てた病院にはしたくありません。誇りを埃をにしたくはありません。