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雲行きも怪しく
2012.06.17

今朝がたまで降り続いた雨は、午前中にようやっと降りやみました。
今日の新聞は、大飯原発の再稼働について、様々な立場や見識の人々の意見が書かれていました。
一番恐ろしく感じたのは、投稿欄で、70歳以上の年齢の方々が、再稼働問題を憂いを持って考え、自ら率先して電力の削減に創意工夫したり、新しいエネルギー開発に力を注ぐことを真剣に考えていることに対して、
十代の高校生の意見は、再稼働を当然のことと、あっさり言い切り、今も最後の砦と頑張る大阪市長や、滋賀県の知事の
期間限定論でさえ、単なるパフォーマンスと言ってのけるその考えに、空恐ろしいものを感じました。
もうひとつは、経済界の反応。
愛知県のトヨタ自動車は、歓迎との答え。
確かに、経済の為には、ありきかもしれないけれど、そのあっさりした返答には、少々嫌気がさしました。
福島の痛みを全く考慮に入れずに、よくもまあ、そんなことが言えたものと、わたしには驚きでしかありません。
もう一つの自動車メーカー・スズキの答えは、また正反対の意見でした。
浜岡の地元自治体が、再稼働を認めるなら構わない。ただ、福島の現状を見ると(認めない)という答えは明らかだ」
とありました。
また、牧之原市の西尾市長は「浜岡を動かす道筋もついたと考えることは、ありえない」と発言。
もう、トヨタの車は買わない!スズキにする!、と言いたくなるような発言です。
何故、原発ありきなのでしょうか。
今から数年先、甲状腺癌の発生が増えると言います、その時、それを再稼働賛成者はどうとらえるのでしょう?
福井県の人々は、暮らせないから仕方がないと言います。
福島の子供たちの、親たちの実情を、政府も財界も、電力会社も、土足で踏みにじりました。
この上、いまの愚かな総理は、原発ありきの社会に軌道修正してゆくのだそうです。
菅さんの「脱原発依存」の考えは、この愚かな総理たった一人のために、また捻じ曲げられてゆく。
そんな権限がなぜ与えられているのでしょう。
もう、ただただ腹立たしく、口惜しく、ニュースでお顔を拝見すれば、吐き気がするほど、いやになります。
「もうあんたたちは、結婚しても子供を作らず、二人の人生を楽しみなさいね」
そんな風に、先日子供たちに話しました。
この国の、腐った性根は、どうしようもない気がします。
父の日の新聞に、本当に嫌なものをたくさん見ました(悲)