花椿
2011.12.21

小学生のころ、母の鏡台は、夢見る乙女の心地でした(笑)
鏡台は、紫がかった塗の気で出来ていて、左右対称に、両の側に大きめの戸棚があり、
真ん中に引き出しがあった気がします。
いいえ、片側が戸棚で、もう一方が引き出しだったでしょうか?
それで、真ん中に椅子があったのでしょうか?
あまりに昔のことで忘れてしまいました(笑)
鏡台は、三面鏡になっていて、子供たちの間では、まことしやかに「三面鏡の鏡を合わせて数えてみ。13番目にお化けが映るんやに。」とかなんとか、そんなわけで、こわごわ重ねてみたりした記憶もあります(笑)・・・何も変わらなかったけれど。
母の鏡台には、手鏡や、プシュっと吹きかける香水瓶がありました。
香水瓶は、カットガラスに、ゴム製の押し出し口がついて、そこには美しい房が下がっていました。
今も、忘れず心に残っていますが、これが一番心をくすぐったもの(笑)
そして、お化粧品には、必ずと言ってよいほど、写真の「花椿」のマークが入っていたのも覚えています。
母の居ぬ間に、こっそり使ってみた白粉の匂い。
これもまた、何となく覚えていて、今も鼻がむずむずするのです。
今朝ふと見たら、娘の白粉に懐かしい花椿。
そういえば、ご近所の生垣にも、山茶花があちらこちらで咲いています。