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骨折
小型犬のトイ種では、ソファーやベッドからの転落や落下による骨折が生じることが多くあります。骨折した犬は足を挙上し、使わなくなります。そのため、速やかに診断し、治療が必要です。レントゲン検査を行うことで、どのような骨折が生じているのかを正確に把握し、骨の整復にはどのようなアプローチを行うべきかを判断します。
このような症例に対しては骨髄内へのピンの挿入やプレートを設置することで骨の整復を行います。ピンやプレートのサイズはレントゲンを基にして適切な厚さは大きさを選択します。(下部写真参考)
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨が滑車溝から外れやすくなる疾患で小型犬に比較的多くみられます。先天性のものが多く、症状として、時折足を挙げる、座り方がおかしいなどで症状が進行すると足を使わなくなってしまいます。治療としては手術により滑車溝を深くしたり、大腿骨と脛骨をつなぐ靱帯を変位させることで膝蓋骨を外れにくい状態にします。術後しばらくは安静が必要になりますが、その後は少しずつリハビリを行い足を使ってもらうことで、筋肉の衰えを予防します。