健康診断で実施される血液検査の中で、今年より導入したSDMAという腎臓バイオマーカーが威力を発揮しています。従来の指標のBUNやクレアチニンは腎機能が75%以上失われるまで上昇しないといわれています。一方、SDMAは腎機能が40%程度失われた段階で上昇することが報告されており、腎臓病をより早期に発見できることが可能と言われています。また、クレアチニンは筋肉量に依存するため、筋肉量が少なくなった高齢のワンちゃんやネコちゃんにおける腎機能が正しく評価できない可能性があります。それに対し、SDMAは筋肉量に影響を受けないため、より正確に腎機能評価ができます。
11月に行われた健康診断においても、BUNとクレアチンが正常値であるのに、SDMAの値が高く、腎不全の初期である患者さんが数頭見つかりました。早期発見、早期治療に健康診断は不可欠と考えます。
引き続き健康診断キャンペーンを実施しておりますのでこの機会にご利用ください。
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- 健康診断キャンペーン実施中。SDMAという腎臓バイオマーカーが凄い。