妹の次女、つまり私の姪が成人式を迎えました。

カメラマンという名誉あるご指名を頂いた私は、張り切って大阪に出掛けました。

姪が袖を通す着物は、私が成人の時にきた着物。父と母が私のためにと誂えた着物。

当時は、着物には全く興味は無かったけれど、今見ればその美しさや、高価な細工にため息が出るのは、私が歳を重ねたからなのでしょうか。さて、このシャンパンと共に記念撮影した帯は、そんな当時の私が、どうしても欲しくて、母におねだりした唯一の帯です。その頃はまだ、津市の街中にもたくさんの着物店があって、その一つのショーウィンドウに掛けられていたのがこの帯。

なぜだか、どうしても欲しくて、母が買ってくれると言うまで、お店の前を動かなかったのを覚えています。着物も、帯も、江戸の時代、いいえもっと前から日本の文化として伝承されてきたものだけれど、今もこの帯を買ってもらった時を思い出すと、なんとなく甘酸っぱい想いが戻ってきて、そしてやはり愛おしいと思う帯です。

私が結び、娘が結び、そして今回は、姪が結んだこの帯は、この先も、我が家に受け継がれていって、ずっと残るのかな？残って欲しいな。と、記念撮影しました。

姪曰く、「え？シャンパンって美味しいの？」と言うので、

成人式の思い出に、初シャンパンとなりました。

どちらも記念すべき一枚。