What’s new Lila

ジンバブエのセシル

2017.08.27
セシルという名前のライオンを、数日前のニュースで初めて知りました。セシルはジンバブエにあるワンゲ・ナショナルパークに住んでいたオスのライオンでした。13年間の長い間、オックスフォード大学の追跡調査の対象で、国際的にも注目を集めていたそうです。

子供の頃、好きだった宮沢賢治の童話の中に、注文の多い料理店というお話がありました。
狩に出かけた漁師たちは、道に迷ってお腹をすかせた時、暗い森の中に、一軒の料理店を見つけます。
見た所、西洋風の料理店です。猟師たちは、ここでお腹を満足させようと中に入ります。
料理店は、誰もいない中に、ただ張り紙だけがしてあります。
当店は注文の多い料理店です。まずそこに銃をかけてください。次に服を脱いでください。。そして、最後には体にバターを塗ってくださいとあります。お腹の空いた猟師たちは、いやいや何か理由があって、さぞかし変わった料理だろうと、体にバターを塗りつけます。
すると、最後の張り紙にはこうあります。
「さあ、耳の穴にも塗りましたか?」
そして、小さな瓶に入ったバターが置かれています。
そう、この注文の多い料理店は、いつも命を奪われる獣たちが、今夜は人間を喰ってやろうと作られた料理店でした。

さて、名古屋には東山動物園という動物園があります。今はゴリラのシャバーニが有名ですね。
私は、子供の頃からここに出かけ、自分が親になれば、今度は自分の子供たちを連れて出かけました。
この動物園のライオンの檻の近くで、「ニャオーン」と鳴き真似をします。すると、中のライオンの檻の向こうから、一際太い声で「ガオーン」と返ってきます。
「ニャオーン」「ガオーン」あら、嬉しい。また「ニャオーン」すると「ガオーン」
そして、私が檻の前で鳴くと、途端にあほくさ。という顔をして(そんな気がしました)鳴くのをやめてしまいました。
ライオンはネコ科の動物です。大きくても見ていると仕草はとてもよく似ています。

さあ、今回言いたかったことは、このYouTubeの動画(YouTubeという文字をクリックしてください)を見てくださるのが一番早いと思います。
私は、これを見た時、涙が止まりませんでした。人間のおごりと醜さを見ました。
ジンバブエの狩を斡旋する業者は、自分たちがここの経済を支えていると言います。
そんなことがあってはいけないし、許されてはいけないことだと思います。
張本人のアメリカ人の歯科医ウォルター・パルマーは、全てが合法で、非はないと言います。
そういう問題ではないことに、全く気づいてないことが愚かしい。

そして、私たちが、ジンバブエの人とライオンたちに出来ることを考えなければと思いました。



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