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宮沢賢治の詩集
2018.01.24
父は、8年前の私のお誕生日に、夜明けを待たずに逝きました。
亡くなった翌年、東日本大震災が起き、本当なら青森にいるはずの息子は、予定を早めて、父のお彼岸の為の準備にこちらに戻っておりました。
父に瓜二つの息子を呼び戻したのは、他ならぬ父では無いかと、今でもそう思ったりします。
今年は、日中国交50周年なのだそうです。
その、一番最初の国交の友好団の中に父はいました。
内蒙古の使節団の中で、「誰か日本の歌を歌え」と言われ、立ち上がって、胸を張って、それでも少し緊張気味に「五木の子守唄」を歌う父の写真は、今も私の実家にあります。
宮沢賢治が好きで、中村草田男が好きで、文学に没頭し、自分も小説を書いた父。
「古東 純」という純粋の純というペンネームを考えた父。
8年経って、やっと久しぶりに父のことを書けるようになりました。
ここ7年は、辛くて悲しくて書けなかったけれど、
8年ぶりに書いて思う父は、「歴史に埋もれる偉人」です。