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優しい人
2016.11.30
中学入試の時、とても簡単な数学の問題を息子は間違えました。
いつも解いていた簡単な問題なのにどうしたの?と尋ねました。
すると、彼らしい答えが返ってきました。
「だって、難関校って聞いてたよ。そんな簡単な答えの筈がないって思ったの」
この性格は、私でなく主人によく似ているなと思います。
主人こと、院長。
相手の立場に立って考えて、考えすぎて、こねくり回してしまいます。
いつだったかも、こんなことがありました。
熱中症で来院された患者様のワンちゃんが真夜中に息を引き取りました。もういつ何があってもおかしくないからと、お盆のお休みを返上して、1日も自宅のベッドで休むことなく、寝ずに看護をしていました。
からだ、壊さないといいなと、私などは心配になったくらい。
結局、主人の願いも治療も虚しく、ワンちゃんは、真夜中に息を引き取りました。引き取った時に考えました。主人なりの優しさと、また考えすぎるほどこねくりまわして。
「こんな真夜中に、亡くなったって伝えたら、きっと驚いて車を走らせるよな。」
「小さいお子さんもいらしたよな。」「事故にでもあったら大変だしな。明日の朝のほうがいいよな。。」
で、結果、翌朝にお伝えしました。どうしてその時連絡してくれなかったの?と、飼い主様にお叱りを受けました。キツく。
あんなに一生懸命したのにね。と、私は悲しくなりましたが、こういうところが主人であり、アニーの院長なのです。
優しさは、他の誰にも負けません。ちょっと考えすぎるけど。
誠実さも、誰にも負けません。確かに考えすぎだけど。
もちろん、治療も、他の誰にも負けません(ちょっとひいき目だけど?笑)