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ラグビー
2019.10.03
ここ数年は、サッカーブームで、サッカーの試合の放送が多かったのですが、私の子供の頃は、テレビでは毎年ラグビーの試合を中継し、それは大学であったり、社会人ラグビーであったり。
私の今は亡き父は、ラグビーの大ファンでした。
その理由は、かつての三重大学にラグビーチームがあり、父の友人たちがまさに花園で戦ったから。
三重大学の前身、三重高等農林学校だった頃、父はその一期生でした。
戦争が終わって、当時、陸士(陸軍士官学校)海兵(海軍兵学校)の生徒だった人たちも、この高等農林に入学しました。もともと鍛え抜かれた体格も手伝って、とても強かったよ。と父や父の友人は言いました。
学校内の試合では、優勝者への商品は、米俵。
食べるもののなかった時代、いつもお腹を空かせていた若者にとって、喉から手が出るほど欲しかったお米。応援する細い体の父たちは、「死ぬ気で取れ〜」と、勝手なことを言ったものと笑っていたのを覚えています。
お金もなければ、食べる物のない時代、もちろんユニフォームなんて無いから、破れてボロボロのシャツで戦った。靴が買えないから破れたラグビーボールを代わりに履いて学校へ来るのもいたぞ。と。
今またこうしてラグビーブームが来ようとして、日本でW杯があり、日本が世界に通用するチームになりつつあるとき、ああ、父が生きていたら、喜んで応援したのに。
一緒に見に出かけたのに。と、考えて胸がキュンとします。
土曜日の試合は、父の写真を前に置いて、一緒に観戦しましょうか。
頑張れ!オールジャパン!!