先日テレビで、自動運転の車が走る時代はすぐそこと話していました。

放送を見ながら、確かに利便性は上がるし、先日あったような高齢者の暴走などには歯止めがかかるかなとは思いました。けれど、自分は安全と思いつつ車に乗っていても、心ない運転の人のせいで、思わぬ事故に繋がるのは悲しいかな割とよくあること。それなら、無人の場合は、誰が責任を取るのだろうと、疑問に思いますよね。

また番組では、免許は要らなくなると、究極の言葉も飛び出しました。じゃあ、年齢制限はなくなるのか、自動車学校はなくなるの？自動車学校では、車の運転だけでなく、適正なモラルを守れるのかという判断も基準になるけれど、それらまでスルーされてゆくのは、ちょっと恐ろしい気がします。

今朝の天声人語にも、同じようなことが書かれていました。
東京オリンピックでは、無人タクシーを走らせるとか。そのことに、安倍首相は、世界に先駆けた第４次産業革命を実現します。スピード勝負です。と、宣言したとか。

かつては、美しい日本、この前は、女性が輝く、１億総活躍、そして第４次産業革命。自らの言葉に、ご自分で陶酔していらっしゃる感が常に否めないこの総理は、また甘い言葉を国民の鼻先にぶら下げて、この先の選挙を乗り切り、原発、憲法改正路線を走ろうとしている。と、天声人語は、先を見据えていました。

タクシーの運転手さんたちの不安も鑑みず、モラルや制度を考える前に、かっこよさだけに酔いしれているようで、やはり私はこの政権が好きになれません。