What’s new Lila

ネズミのアナトール

2017.11.15

「アナトールチーズ工場にゆく」というお話が、子供たちの小学校の教科書に載っていました。
私が小学生の頃、自分の国語の教科書を新学期の初めにいただくと、まず巻末の小説を読むことが一番の楽しみでしたが、子供達の教科書もまた名前を記入した後に、小説やお話を読むことが、ママとしての私の楽しみでもありました。
アナトールのお話は、そんな子供たちの教科書のお話の一つ。
ジェントルマンのネズミのアナトールは、ある日人間の言葉を耳にします。
「あの汚くて忌々しいネズミは、私たちの家に勝手に入り込み、勝手に食べ物を盗む、泥棒みたいで卑しいやつ。」
ショックを受けた紳士で、気高いアナトール父さんは、その日から、人間の役に立つことをして、それを自分の仕事にして生きようと考えます。
チーズ工場が寝静まった夜に、アナトールはチーズの味見をして、批評と隠れたレシピのアドバイスを残します。
するとチーズ工場は大繁盛。チーズは人気のブランドに。
そんなネズミのお話は、子供も私をも虜にしました。
小学生だった息子が、私のお誕生日にくれたネズミのぬいぐるみ。
その頃、息子の頭の中に、アナトールがあったからなのかは、今はもう覚えてはいませんが、
これをどうしても私に贈りたいと言ってくれた気持ちが、とても嬉しかったことは覚えています。
そしてその時、私が彼に、アナトールと名前をつけたことも。

先日、自宅のゴキブリ予防をお願いしている担当者の方とネズミの話になりました。
実家は裏に鬱蒼とした森がありましたが、いつだったかその森から、実家の倉庫に野ネズミの家族がお引越ししてきたことがありました。
親指と人差し指で輪っかを作ったくらいの小さな野ネズミの一家は、実家の倉庫のとても大きなクリスマスツリーの中に住んでいました。
ツリーを出そうとした父と母も驚いたけれど、きっと野ネズミたちも驚いたでしょう。
三々五々逃げ出して、そのままいなくなりました。


クリスマスツリーは、さすがに家に飾られる事は無く、そのまま捨てられてしまいましたけれど。
父と母に、その時散々たしなめられたけれど、私としては、アナトールのことや、大好きなネズミのブランベリーヘッジのこともあり、「クリスマスツリーにお家なんて!」
と、その偶然を、ひょっとしたら野ネズミは理解してたかも。オシャレな野ネズミ!と言って、また父に叱られました。
懐かしい記憶です。
とは言うものの、昨日の駆除の担当者の方のお話に、ちょっと反省の私です。

「ネズミってやっぱり汚い?」と、私。
「汚いですね」と、星野くん(担当者さん)
「野ネズミでも?」私
「はい。野ネズミでもです。体は小さくても、彼らはやっぱりいろんなところを通って、いろんなものを食べますから。体にはいろんなものが付いていますし。」と、星野くん。
「今もたくさん駆除の依頼はあるの?」私
「増えていますね。ネズミは、ケーブルとかを齧るのが大好き。火事にもなりかねないのでご注意を」
と、おっしゃいました。

頭の中のネズミたちと、実際のネズミたちには、大きな開きがあるようです。
天井裏や、壁を走る音がしたら気をつけて。
それはアナトールでは無さそうです。。
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